しべお

ロックンロール・ハイスクールのしべおのレビュー・感想・評価

3.6
なぜかポール・マッカートニー&ウィングスの隠れた名バラード『Did We Meet Somewhere Before』が使われていると以前から知っていたので、どんな感じで使われているのかも興味があったので(いきなり序盤で流れます)、今回の機会に初めて観てみたが、まぁ~予想以上にお気楽でチープなバカ騒ぎ映画。ラモーンズの映像をふんだんに観られることに尽きる、ただロックンロールを楽しむための映画。ビールやタバコを吸いながら気楽に観るべき映画。

惜しむらくは、映像の質感や音質の悪さがなんとなく80年代の洋モノAVのような雰囲気もしたり(笑)。こればかりはリマスター&5.1ch化なんかは難しいのかな。この前年のスピルバーグ監修による、ビートルズのアメリカ初上陸の大騒ぎを描いたコメディ映画『抱きしめたい』(あちらは文句無しの名作)にそっくりなエピソードがいくつかあって(ラジオ番組のコンサートチケットプレゼントに電話で応募するくだりとか)、ニヤリとしながら観ていた。まぁあちらは本作より遥かに手が込んで豪華な作りだったけれど、本作のチープさとダサさは逆に心地良い。

あと、大きなメガネをかけたケイト・ランボー役のデイ・ヤングがとにかく可愛くて、学生時代に好きだった女の子にそっくりだったこともあって、単純にドキドキしたながら観たよ(笑)。彼女以外の生徒達はほぼ全員、とても高校生には見えかったが(70~80年代アメリカ映画あるある)。
しべお

しべお