せ

バッファロー’66のせのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
5.0
典型的なボーイミーツガール。
しかし自分史上最高作品。

心の奥底の潜在するな乙女心を恥ずかしながらくすぐられました。不器用で自分勝手で強引なビリー。だけど優しい心を持っている。世の女性が口を揃えていう優しい男というのはつまるところ彼みたいな人なんだなと思います。そういうことだろ?と悔しくも、私自身魅了されてしまいました。
加えて、レイラの可愛いさ、気立てのよさ、そして母性を感じるボディライン。豊満な胸に男性として安心感を覚えました。

この映画を気に入ったのは、上の2人や常に腹を空かせた父と常にアメフト中継に夢中な母というユニークな登場人物の魅力にあります。そして、話が進むにつれて、悲運な結末を想像してしまう。しかし、そんな暗鬱さを感じさせない劇的な展開が見事で、裏切られる感じ。面白かったです。ほんとに素晴らしい!
ストーリーだけではなく、独特の演出も面白かった。回想で中央からズームアウトするワイプ。ピントを駆使した巧みなフォーカス。落ち着いた色彩、各シーンが一枚一枚の写真であるかのような絶妙な構図。わざとらしくもわざとらしさを忘れさせるような演出全てがど真ん中。最高です。
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