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ザ・スナイパーのプライアのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・スナイパー(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

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一度も失敗したことがない殺し屋のモガちゃん。
ある要人を殺すために田舎町に来たが、運悪く交通事故に遭う。
有名な殺し屋であったため、すぐに警察に護送される。

モガの仲間たちの襲撃にあい、護送車は転覆、川に流される。
偶然助けたのは息子と共にキャンプに来ていた教師ジョンキューザック。
護送の警察官の死に際の言葉により、モガが護送中の犯人と知る。
正義感の強いジョンは銃で脅しながら警察への引き渡しを試みる。

おれをすぐに逃がさなければ仲間が助けに来て殺されるぞ、
とモガは解放を要求する取引に出るが、ジョンは頑なに拒否る。
やがて仲間が襲撃に来たが、事情が少し変わっていた。

暗殺の計画がバレる事を恐れて政治的な力が働き、
(多分FBIの偉い女性が犯人たちに指示していた)
モガを暗殺するような指令が出ていた。

モガは逃げ伸び、ついにはターゲットに忍び寄り、照準を合わせる。
が、またまたジョンに邪魔され、初めての失敗を経験した。
しかし自分を狙っていた殺し屋は返り討ちにした。

一連の出来事でモガはジョンの一途な心にどこか共感したのだろう、
FBIの女性に、彼ら親子に手を出したら殺すと警告して姿を消した。
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この映画のテーマでもあるんやと思うけど、
ジョンがそこまでしてモガと真っ向勝負したのは何なのだろう?

一応元警察官の体育教師という都合のいい設定になってはいるが、
それでも子供連れでキャンプ中に犯罪に巻き込まれそうになれば、
10人中9人以上が関わり合いにならないように行動するだろう。

ましてや見るからに人格者で落ち着いた雰囲気のモガが、
自分を逃がすのが助かる唯一の道みたいな取引を持ちかけてきたら、
普通はモガを信じて逃がすと思う。

この親子キャンプは、ジョンの息子がマリファナで補導され、
自分を見つめ直させるためにジョンが企画したもの。
正義とは何かを息子に伝えたかったのだとは思うが、
自己満足的な正義感のために息子を死なせるのは馬鹿みたいやし。

やっぱり総合的に見て共感はできひんなあ。
でもテンポが良くて、なかなか面白かったとは思う。
ちなみにジョンは嫁が好きな俳優。なのに名前忘れてやがった(場)
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