このレビューはネタバレを含みます
「引き出しに手を入れさせ蹴って閉める。これは痛い。何が起こるか知っているとなおさら痛いものだ。」
だからラスト、主人公の男(ロバート・ミッチャム)は「引き出しに手を入れさせられる」以上のものを覚悟してグテングテンに酔っぱらったとしか思えない。考え過ぎかもしれないが。
とにかくドライで、超シブい。デイブ・クルージンのスコアもかっこいい。銀行強盗シーンでの職員の表情、他人事というか現実感を失くしているかんじもいい。
ロバート・ミッチャムは相変わらずやる気がなさそうだが、ウェットや感情を極端に拒否するこの映画がのムードにぴったりだった。
関係ないが、クライテリオンのマスターはやっぱ信頼できる。