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過去を逃れてのmomiaのレビュー・感想・評価

過去を逃れて(1947年製作の映画)
4.4
「女は誰もが神秘だ。男をダメにする」

悪を悪と思わない女の不条理性に、男はどうしようもなく惹かれてしまうのだ。その存在根拠の理解不能さに。
男は時に幸福さえも犠牲にする。そして、女は決して大切なことを忘れたりはしない。
過去と未来、意思と存在、聖母と娼婦。男から見る女性像はいつでも分裂している。
男はいつも扉から出ていこうとした。最後に扉から出たとき、男は既に死んでいた。
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