Rita

サマー・ストックのRitaのレビュー・感想・評価

サマー・ストック(1950年製作の映画)
3.2
ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーの共演作。

女農場主のジェーンのもとに、ある日突然女優を目指す妹が帰ってくる。妹に実家の納屋を舞台の会場に貸してほしいと頼まれるが、日々農業に忙しいジェーンはそれどころではなかったが、結局貸すことになる。しかし、公演間近となって妹はNYの仕事の誘いを受け、旅立ってしまう。妹の恋人ジョーは、素人のジェーンに妹の代役を頼んでショーに出演することに。

色鮮やかな衣装に美しい女性たち。どんどん犬だらけになってく演出が可愛かった。ジュディがタキシード姿で歌って踊る"Get Happy"の名シーンを観れてよかったです。ジュディの歌の迫力は幾つになっても衰えません。耳元や胸元に輝くダイヤが素敵。ストーリーは、少し地味でMGMでよくあるお決まりの展開。

ジュディが映画の序盤に太った姿での登場に驚きましたが、薬物中毒やアルコール中毒によって20キロ近く太っていたそうです。物語が進むに連れてジュディの身体が痩せていって、最後には綺麗な体型に戻っていました。精神状態が崩れているにも関わらず演技で全く彼女の辛さを思わせないのが凄い。人一倍に苦悩を抱える反面、人一倍素晴らしい大女優。

この作品は、ジュディ・ガーランドが出演するMGMでの最後の作品となった。この時、ジュディは薬物の使用などで精神を病み、撮影がまともに出来ない状態が続きついに解雇を宣告される。ジュディはジーン・ケリーに憧れハリウッドの道に進んだそう。MGM最後の共演者が彼だったのは幸せだったと思います。
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