スギノイチ

喧嘩太郎のスギノイチのレビュー・感想・評価

喧嘩太郎(1960年製作の映画)
3.4
裕次郎のサラリーマンものの一遍。
安定の日活映画という感じだが、キャストが生き生きしている。

嫌われ者の上司・東野英治郎は定年退職の日に誰からも相手にされない。
ここで敢えて承認判を取りに行く裕次郎と、東野英治郎の声にならない演技が泣かせる。
相変わらず恋の鞘当てである中原早苗はいかにもな役回りだが、いつもより芯がある設定で最後に心を見せる。
ヒロイン・芦川いづみが美しいのはいつも通りだが、婦警ルックが殺人的かわいさ。

前半はロマコメとしてかなり面白かったのだが、後半からいきなり社会派法廷モノに変わってしまってチグハグ。
あの場面は安部徹の声も変。あんなだったっけ?
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