シュンギク

三大怪獣 地球最大の決戦のシュンギクのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
2.5
本作の前年に公開された「モスラ対ゴジラ」でも感じていたが、怪獣映画は段々と明るいエンタメ作品へとシフトしつつあるのかもしれない。怪獣も畏怖を感じる災害としてではなく、同じ地球に住む意思を持った生命体として描写され、街を破壊する描写よりも怪獣プロレスがメインとなっている。

シリーズ通しての問題でもあるが、人間ドラマと怪獣の描写が乖離しているのはやはり問題。三大怪獣の和解・共闘と王国の争いは全くリンクせず。王女暗殺のくだりは必要だったのか疑問。

だが怪獣の描写に対しては今作は概ね満足。
カッコいい、畏怖を感じる描写は少ないが、ポップで可愛い怪獣たちの姿を見ることができる。
ゴジラとラドンのキャッチボール、三大怪獣の会談、尻を攻撃されて痛がるゴジラ、ラドンの背中に乗るモスラなど見所十分。可愛いです。
というか、話し合うことのできる、意思を持った生命体だったんですね...。
賛否はありそうですが、これはこれで自分は好きです。

キングギドラは禍々しく今見てもカッコいい。でもラスト、倒さず逃がして終わりは良かったのだろうか。