この映画の原題は「zombi 3」なのだが、本家本元ロメロの「ゾンビ」とは全く無関係な所謂バッタ物である。
高校時代、この原題を見た友人の一人が「やめた方が良いよ」という俺の忠告も聞かずに「だってアレの続編だろ！ 面白いにきまってるじゃん！」と言い張ってレンタルしたのだが、それから2時間後、あまりの酷さに激怒しつつも笑いを堪え切れないという往年の竹中直人を思わせる芸を見せる羽目になったことを今でも昨日のことのように思い出す。
フットボール選手を思わせるフットワークのゾンビ、何故か冷蔵庫に潜んでいる首だけゾンビ(どうやって潜んだんだ)、食いつこうともせずに執拗に首絞めしてくるゾンビ、タイミングを見計らって唐草の中から飛び出す高知能ゾンビ等など、ツッコミどころ満載なのだが、まあ何もすることがないボンクラ男子学生が日曜の午前中あたりにワイワイ言いながら見るには最適な作品とも言える。
