B級怪獣エイガ

デスバーガーのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

デスバーガー(2007年製作の映画)
3.6
溢れ出る日曜洋画劇場感。

毒的なものが入ってるバーガーが主な内容かと思いきや普通に楽しいスラッシャー物。
小学生の頃よくうごメモやYouTubeで怖いドナルドマクドナルドの動画が流行ったがそれを映画化してみたという感じ。
画作りや美術、映像の質自体はかなりしっかりしていてそれだけで見るのが苦じゃない。個人的に今作の画作り、特に色合いなどがかなり好みの部類。印象がカラフルで楽しい。

キャラもそこまで癖が強くなくて見やすく、なんと言ってもヒロインが可愛いエロい最高。故に集中してガン見できる(映画を)。
そしてジャケのピエロのキャラもなかなか良い。専用BGMがヘヴィメタルみたいな激しい歌詞付きの曲で、怖さは特にないがカッコ良さが生まれている。篭もり気味の声や吐かれる台詞も『俺だぜ!!やったるぜ!!』的な殺る気満々の雰囲気を醸し出してて楽しい。殺しのバリエーションに関しては出だしはギトギトに揚げたりレンチンしたりと面白かったものの途中からは割と普通になったのが惜しいところ。ただキッズコーナーだったりロケーションで楽しさを補ってるのが○。ラストバトル前の絵面は特に良かった。
また早送りを使った編集もキャラに合っていた。

お話は『エルム街の悪夢』と被ってる感あるがまあまあ面白い。若干途中退屈しなくもなかったがB級感溢れている見た目にしては及第点は抑えていたと思う。
ラスト、割と悲しいキャラなのに豪快に燃やしたのは笑った。

もっと編集で切れるところ切って70~80分くらいにしてもっとユニークな殺しに振り切れてもっとホラコメしてたらかなりいい線まで言ったように思う。現状でも微妙な部分も含めて日曜洋画劇場を見てるような懐かしい感覚に襲われ嫌いじゃないが。