於キヨ

グッドナイト・ムーンの於キヨのネタバレレビュー・内容・結末

グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

死にいく人間の話は美化されがち。

実母と継母。
どうしても継母であるイザベル側で見てしまい、もう一方のジャッキーが病気とわかるまでは「すごく嫌味な女」という印象でした。子供たち(アンナとベン)は1時間ほど進んだところで打ち解けてきます。

ジャッキーは本当に良い母親でしょうか。
序盤でベンが、「(ママがイザベルを嫌いなので)嫌った方がいいなら、僕も彼女を嫌いになる」と言います。指示したわけではないけど、息子にそういう選択をさせる人間が善人なのか私にはわからない。

なお、病気判明後もイザベルに対しアタリのきついジャッキーですが、彼女が守りたかった愛する家族に対しては言葉が少ないのに、イザベルには積極的に嫌味言う姿が自分は好きになれなかった。

ジャッキーがイザベルに言った辛辣な言葉は、ほとんど自己紹介のようなものに思えた。
お姉ちゃんのアンナが可哀想になるシーンがあったが、ほんとこの家族の幸せやら平安やらはイザベルを犠牲にして成り立っていると考えていい。

個人的にはジャッキーの振る舞いが、癌で死ぬことで帳消しになるだろうという感じが心底嫌い。

そして犬はどこへ消えた。
於キヨ

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