掘り出し物の佳作
ジャンル分け不能
ひとことで言えばラブコメディ!?
とにかく不思議な魅力がたくさん詰まったスウィートアンドビターな物語(いや、違うか…これ、見ないとわからないよな…)
男の名はアルチュール、獣医で疫病の専門家
女の名はバイア、んー…キュートで破天荒すぎる政治活動家?
二人の両親、祖父母にまつわるエピソードがそれぞれから語られる
三世代の心に棲む過去の記憶
戦争、政治、原発、植民地、惨劇といった要素を散りばめながら、決して暗いわけではなくむしろ楽天的といっていいタッチはエミールクストリッツァにも通じるところで、強さに裏づけられたユーモアといっていいと思う
能ある鷹は爪を隠す的にクリティカルな視点、のべつまくなしのマシンガンモノローグはフランス的
そしてなにより、バイアの天衣無縫さがこの作品を決定づけている
ここまであっけらかんとしてエロスを感じない◯ッ◯はなかなか見れない
ほんと、目が点
セックスセックス連呼してるのにちっともいやらしくないし
バイアを演じ切ったファニーフェイス、健康優良児体型のサラフォレスティエあってこその作品
おでこのシワが少なかったら秒殺でオトされてた…
首をかしげたくもなる邦題だけど、原題はうまく日本語に置き換えれないものだし、サラフォレスティエの魅力にやられた今、これつけた人グッジョブ!?