あゆぞう

戦争より愛のカンケイのあゆぞうのレビュー・感想・評価

戦争より愛のカンケイ(2010年製作の映画)
3.9
掘り出し物の佳作

ジャンル分け不能

ひとことで言えばラブコメディ!?

とにかく不思議な魅力がたくさん詰まったスウィートアンドビターな物語(いや、違うか…これ、見ないとわからないよな…)

男の名はアルチュール、獣医で疫病の専門家

女の名はバイア、んー…キュートで破天荒すぎる政治活動家?

二人の両親、祖父母にまつわるエピソードがそれぞれから語られる

三世代の心に棲む過去の記憶

戦争、政治、原発、植民地、惨劇といった要素を散りばめながら、決して暗いわけではなくむしろ楽天的といっていいタッチはエミールクストリッツァにも通じるところで、強さに裏づけられたユーモアといっていいと思う

能ある鷹は爪を隠す的にクリティカルな視点、のべつまくなしのマシンガンモノローグはフランス的

そしてなにより、バイアの天衣無縫さがこの作品を決定づけている

ここまであっけらかんとしてエロスを感じない◯ッ◯はなかなか見れない

ほんと、目が点

セックスセックス連呼してるのにちっともいやらしくないし

バイアを演じ切ったファニーフェイス、健康優良児体型のサラフォレスティエあってこその作品

おでこのシワが少なかったら秒殺でオトされてた…

首をかしげたくもなる邦題だけど、原題はうまく日本語に置き換えれないものだし、サラフォレスティエの魅力にやられた今、これつけた人グッジョブ!?
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