ポテロウ

くまのアーネストおじさんとセレスティーヌのポテロウのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

泣いた〜〜これはいい映画だった、終始あたたかい気持ちで観てられたな

偶然出会った熊とネズミがいっしょに暮らしたり警察に追われたりするお話、地上の熊と地下のネズミが互いを憎み合ってる分断された世界という設定で

まずその設定がね、細部までしっかり作られててキャラクターの生活ぶりが見えるのが楽しかった、特に地下のネズミ世界がかわいくて!ネズミがネズミ捕りで筋トレしてたりとかね

そういう世界なので主人公ふたりも関係性が変わっていくのには時間がかかるのだけど、そのきっかけが絵と音楽ってのがね!その瞬間の描写がもう、これ以上ないくらいハッピーな演出がまじで素晴らしかった、まさに絵と音楽

設定以外でも例えば警察の無個性な感じ、裕福な家庭での教育法、燃える司法とか寓意に満ちた描写がいっぱいあって、たぶんいくらでも深読みできるように作ってあるとは思うのだけど
それゆえ2人が迎える結末はちょっと意外というか、そのあたりの風刺をクライマックスでがっつり叩きつける描き方もできたと思うんだけど敢えてこれっていうのは、たぶんシンプルに愛とか理解をまっすぐ描きたかったんだなと思って、いや〜いいよねこういうおとぎ話大好き

絵本みたいな水彩画タッチの絵も気持ちいいしキャラクターの動きがみんなかわいい、動きといえばネズミ警察のあれはハウルの何かブヨブヨした黒いあいつと重なる感じがあった

物を盗むことへの扱いはさすがに??ってなったし、裁判の結末はもう少し理屈で納得できるものであってほしかったけどまぁ、ギリ気にならないくらいのバランスではあったかな、まさに心温まるアニメって感じで老若男女のやつだと思います
ポテロウ

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