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くまのアーネストおじさんとセレスティーヌのmemoのレビュー・感想・評価

4.0
「大人は社会を都合よく回すために設定をつくり固定観念を植えつけて、差別や偏見を助長させていることがある」という社会の悪い面を分かりやすく描いている。

それぞれ社会で少し外れた所にいるセレスティーヌとアーネストが出会って友情を育むという一見あたたかい物語だが、背景には偏見と貧困があり、彼らを結ぶのは共犯関係で、隠れ家での生活は逃亡である。ほのぼのと見せかけてうす暗い。そんな社会で、人々の凝り固まった偏見を、彼らの友情と訴えがじわりと溶かすという希望の光る良い映画だった。

メモ
ねずみの群衆の描写がすごい。水彩画のアニメーションは難しいらしい。設定が細かくておもしろい。ex.ねずみ社会→歯が命。歯医者さんは研修に来た若い子ねずみたちにくまの歯を取りにいかせる/くま社会→歯が抜けたら枕元に置いて寝るとコインに代わる、という言い伝えがある
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