このレビューはネタバレを含みます
邪悪な何かが町を蝕む…
監督は「悪魔のいけにえ」シリーズのトビー・フーパー。主演は「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」のデビッド・ソウル。加えて、「ロード・ジム」のジェームズ・メイソン、「ニードフル・シングス」のボニー・ベデリア、「ジョニー・ベリンダ」のリュー・エアーズ、「クリムゾン・タイド」のジョージ・ズンザ、「残酷!女刑罰史」のレジー・ナルダーらが共演する!
久しぶりに故郷ニュー・イングランドのセーラムズ・ロットに帰ってきたベン・メアーズ。彼を迎えたのは窓の外に浮かんだ青白い顔の少年だった。以来、町には霧が立ち込め、次々と死者が発見されていった。真相を突き止めようとするベンの前に姿を現す黒マントの怪人。そう、この恐るべき事件の犯人-それは現代に甦ったバンパイアだったのだ…
スティーブン・キングの小説「呪われた町」を実写化し、TV版ドラマを1つにまとめた長編映画。故郷に帰省した青年作家が町民を蝕んでいく吸血鬼と死闘を繰り広げる怪奇ホラー!
スティーブン・キングの小説を「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督が実写化した本作は内容が面白そうに見えるだけで、楽しくない上にクソ長い(完全版を視聴)。住民が次々と吸血鬼化していくゾンビのような展開は悪くないのだが、吸血鬼化していく住民のテンポが遅過ぎるため、眠くなってくるし、十字架に怯んで、吸血鬼が呆気なく退散するシーンを何度も見せられるのも飽きてくるし、強そうに見えたラスボスのノスフェラトゥみたいなやつがあまり、抵抗することもなく、主人公(デビッド・ソウル)に杭をブッ刺されて瞬殺されるシーンも拍子抜け過ぎて、ガッカリ。更に、フーパーお得意の血みどろグチャグチャスプラッター演出は全く無いため、フーパー監督の残酷描写を期待した人達には残念でしかない。せめて、町民対吸血鬼でバチくそバトる展開があったらまだ、良かったかもしれない。
ただ、ノスフェラトゥもどきと対峙した神父の信仰心が揺らぎ、十字架の力が無くなって、絶望するシーンは見応えあり!