このレビューはネタバレを含みます
お宝積んだ幽霊船で仲間が次々に幽霊に殺されて行くというまあまあ王道なストーリー。
船でのポップな大量殺人に監督のブラックなユーモアが感じられる。ワイヤーでスパッとやるだけで無く半身がギリギリまで動くという細かな描写や、殺された人の生き絶える瞬間の表情をアップで映したり等々B級グロ系とは一味違う繊細な演出が光る。
が、幽霊船そのものが意思を持って襲ってくるかのような不気味かつ大胆なな描写がよかっただけに、後半のサタン云々の話はなんだか突飛に感じられてしまって残念。そこを除けば全体的に完成度の高い良い作品だと思う。