まごー

ストライク・アップ・ザ・バンドのまごーのレビュー・感想・評価

3.8
戦中のアメリカで一定の人気を博したいわゆる「裏庭ミュージカル」というシリーズ。そのなかでもおそらく唯一TSUTAYAで借りれる作品を見た。

ジュディ・ガーランド×ミッキー・ルーニーの天才子役コンビの楽しい掛け合い。バズビー・バークレーのキレッキレの演出。
これがもうとにかくずーーーーっと見たかった。念願。やっと見れた。これはかなり嬉しい。渋谷のTSUTAYAでやっと会えました。感謝。

ストーリーは単純。ドラマーを夢見るミッキー・ルーニー。校内で最高のバンドを作りオーディションを目指す。しかし親の反対や資金集め、仲間内での人間関係と障害が次々と現れるというもの。

シンプルな友情ストーリーだったり、ありがちなミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドの恋愛ストーリーだったりと、非常に見やすい作りになってて嬉しい。

ミュージカル演出もバークレーの良い面が生かされてて見てて非常に楽しい。
どうにも好きになれない悪趣味な人間万華鏡演出さえ封印すればバークレーは良いミュージカル監督なんだなと改めて感じた。封印してくれたのがアーサー・フリードであるなら(いやしらんけど)アーサー・フリードさまさまっすわ。

楽曲もタイトルからわかる通りジョージ・ガーシュウィンの華やかさで耳が楽しい。
しかもガーシュウィンにも縁が深いジャズ界のレジェンドであるポール・ホワイトマンも出演している点も楽しい。

そして、ミッキー・ルーニーの素晴らしさよ。ドラムさばきといい表情といいスターそのもの。よくみれば結構ハンサム。ジュディの横顔美人っぷりも素晴らしい。

にしてもこんなに普通に楽しめる作品であるのならば、なんとか配信サービスのちからで日本で他の作品も見れるようになってほしいな~ーー。。。

(「青春一座」の廉価版DVDがあるのは確認済)
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