歩葉戸路素

悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークスの歩葉戸路素のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

新年一発目はこちらのゲロカス映画
『悪魔のしたたり』
DVD購入して年明けの0時から鑑賞!

奇術師のサルドゥが開く地下演劇グランギニョール
そのショーで女性が裸で椅子に縛られ…
指を潰され、腕を切断され、目玉をくり抜かれ、頭にドリルで穴を開けられ絶命する様を見せていた
衝撃的な光景に招待客たちは度肝を抜かされる!
あまりにもリアルなマジックだがその真相は…
タネも仕掛けもない、さらって洗脳した美女をマジで拷問して殺害して見世物にしていた!

グラインドハウス映画という70年代のアングラムービーの代表作らしく
ホステルのイーライ・ロス監督もこの映画のファンだとか
これ最初余りにも最低で猟奇的なので訴えられ公開中止になった後、トロマが権利買い取って上映したとか!笑

バカバカしすぎる世界観に悪趣味な残虐シーンのオンパレード!
新年早々から吐きそうになった…
だがスプラッターシーンは超チープで役者も大根演技なので恐怖は全く無い!
酷いZ級映画だがこの奇妙でゆったりした展開は悪趣味ながらも惹かれるものがあった!

他のレビューで展開がなさすぎてストーリーが退屈と沢山書かれているが
この映画的にはそれが正解なのだと思う
なぜなら悪魔のしたたりは『日常ホラー 』だから
変態奇術師サルドゥの目線の映画なので
被害者の視点が存在せず必然的に物語の起伏が無い
それとサルドゥの相棒である小人症のラルフスと仲が良くて
一緒に美女の尻を的にしたダーツをプレイしたり、美女の指を掛けたギャンブルで楽しんだり
めっちゃほのぼのしている

その二人を超える最低な人物も登場する!
奴隷美女を治す為やってきたキ◯ガイ医者は美女の歯を全て抜く拷問をした後、ドリルで美女の頭を開けた後ストローで脳みそを吸うシーン!
これには拷問狂のサルドゥとラルフスもドン引き!!
(こいつらより狂ってるとか救いようが無さすぎ)
ヤツは始末しないといけない!と焦って暗殺企てる二人に爆笑してしまう

ラストは狂った美女たちが踊りながら
ペニスが挟まれたホットドッグを喰うシーンでEND笑
もう酷すぎてめちゃくちゃ…
愛すべきZ級映画

年明けに見るにはもってこいの悪趣味映画だと思うよ
歩葉戸路素

歩葉戸路素