百合

スモーキング・ハイの百合のレビュー・感想・評価

スモーキング・ハイ(2008年製作の映画)
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男ばっか!!!!!!!!

なんかボーッと見られる映画ないかなぁと探していたところ出会った作品。もうタイトルからもうね。バディものは最高です。
マリファナ中毒のセス・ローゲンと同じく中毒で売人のジェームズ・フランコ。このコンビよ。
そこはかとなく感じるタランティーノ感。と思ってたらジャド・アパトーが『トゥルー・ロマンス』から影響を受けていたようで。そりゃそうなるわ。
フランコはこの役でゴールデングローブ賞ノミネートされたようで。そりゃそうだわな。終始目はトローンとしてるし見てるだけでも焦るくらいアホだしあらゆる感情丸出しだし。対してセスローゲンの方は物語を進めてゆく役も負ってるのである程度冷静。いやでもじゅうぶんにクレイジー。最高ふたりとも。
個人的にケンカした後にそれぞれ号泣してるのがよかったです。オマエらやっぱ仲良いんじゃねえかよ…!!っていう。とくにフランコが「バーガーでも買えば?」って自分で言ってからに自分で買ってブランコで号泣しながらかじりつくシーンね。なんかもうかわいいよおまえ…となりました。同じく号泣しながらカノジョに謝るローゲンも愛おしい。それからの流れで互いの拘束具を解こうとするふたりの撮り方も笑いました。なんかおかしいと思えよお前らもよ…
あと死にそうで死なないレッド(ダニー・マクブライド)ね。時々幻覚見てたけどおまえ絶対この数分後に死ぬだろ…!
男どもが一晩中アホなことをやらかした反省会をする場としてのダイナーってなんであんなに魅力的なんでしょうね。どう考えても浮いてるよきみたち…と思いながらもあまりの楽しそうさに文句を言う気も失せるっていう。アメリカならではの底抜けに明るい感じが表現できていてとても好きでした。やっぱりクレイジー3人組のエンドはダイナーが最適なのかなと。
ローゲンとカノジョとのその後を描いてほしいかなとも思ったのですが、それはそれでつがい信仰になりそうで…あれはあの終わり方がよかったのだと考えます。カノジョや法や仕事や世間、全てを置いてオトコどもは渡ってゆきます。それはもう仲良く、楽しそうに。
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