battuta

秘密指令(恐怖時代)/秘密指令 The Black Bookのbattutaのレビュー・感想・評価

5.0
マン=オルトンによる異次元級のノワール。
革命は夜、行われる。

顔面を見せるということ。
冒頭の顔面オーバーラップ。
ヒロインは、ベールを上げて顔を見せる。
フーシェの老獪な面と、ロベスピエールのピカレスク面。
ギロチンを囲む民衆も、それぞれがモブではない顔として描かれている。

顔面を見せないということ。
鏡に顔が写らぬまま、主人公に殺される処刑人。
壁や天井に映る影。
黒い手帖に並ぶのは当然名前のみ。
最後のナポレオンの後ろ姿。
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