フラミン5

愛する人のフラミン5のレビュー・感想・評価

愛する人(2009年製作の映画)
3.0
老いた母と二人暮らしの女性、身寄りもなく自立した優秀な女性弁護士、不妊に悩み養子を迎える事を願う夫婦。それぞれが平凡で、でも必死に生きている。そしてやがてそれが細い糸のような運命として繋がり始める。

前半は本当につまらなく感じてしまい、断念しようかと思ったのですが、結局最後は大泣きです。

カピバラやナマケモノのような私が自分を叱咤激励する時に思い出す言葉で、「幸運の女神は前髪しかない」というやつがあるんですけど。しかも彼女は足が速い。つまり一瞬の迷いで幸運を逃してしまうよ、恐れたり戸惑っている暇はないんだよ、というような意味。別に金や仕事での成功だけの話では無いと思うんですけど、人生において何が幸運かなんて、終わってみないと分からないし何なら終わってからも分からないじゃないから難しいですよね。

だから何か誰か愛する人と生きていくチャンスがあったら、せめて自分の気持ちに逆らわず、そっと寄り添うくらいは勇気を出したら良いんじゃないかな。観終わって、そんな風に感じました。
フラミン5

フラミン5