IMAO

恋に踊るのIMAOのレビュー・感想・評価

恋に踊る(1940年製作の映画)
4.5
ジョン・フォードのミューズとして知られるモーリン・オハラがこんなに踊れるとは知らなかったが、それを観れただけでも大満足!でも考えてみれば、ActorとはActionの人であるべきで「立つ」「歩く」「走る」「踊る」が出来てこそ「俳優」だと今更ながら再認識。
まあそれはともかく、アステアなどのミュージカルをたくさん作ってきた実にRKOらしい作品でもある。脚本、撮影、美術、衣装、音楽、そして演出と…全て古き好きハリウッドを象徴する様な作り。モーリン・オハラとライバルのルシル・ボールのキャラクターも(そしてダンスも)とても立っている。この二人の二項対立に色恋沙汰が絡んできて…と、どこを切っても「洒落て」いるけれど、裏テーマは労働と搾取の問題だったりするのも、映画のあり方として実に正しい感じがする。
ドロシー・アーズナーの作品は初めて観たが、20本くらいの作品を監督した後、晩年はUCLAで教鞭をとり教え子の中にはあのフランシス・フォード・コッポラもいたという。
IMAO

IMAO