このレビューはネタバレを含みます
ルーカスの処女作であり、やりたいことを全て詰め込んだ傑作。
コードネームとビデオカメラによって常に監視され、コンピュータと信仰と薬物によって人々が整然と統治されるディストピア社会。
ルーカスが学生時代に書いたノートの4分の1ページ足らずのシナリオが元ネタというだけあって、テーマができるだけ絞られていて想像していたより観やすかった。
特に衝撃を受けたのは計画的に経済を回すために無意味な消費をするシーン。
「もっと買いましょう、もっと買いましょう」とアナウンスが流れているデパートのような場所でなんの意味も機能も持たない物体を買い、家に持ち帰って捨てるという購買欲だけ満たさせるシステムは見たことがなく、こうなるのか!と驚いた。