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スリのpenのレビュー・感想・評価

スリ(2008年製作の映画)
4.0
基本はドタバタやクスッと笑えるギャグのある映画。けど「スリ」という行為を「一瞬の隙も許されない物を奪う高等技術」として一貫して描いたことで、雨に濡れる夜の街での緊迫感溢れるクライマックスが誕生した。このシーンは全体がスローで演出されとても幻想的だし、ここ一番の魅せどころはスピードが戻る印象的な場面になっていた。最終的には誰も嫌いなれないというか、お洒落で爽やかな後味が残る。スリですらハードボイルドな男の世界に仕上げる監督の凄さが分かった。
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