パウパウ

planetarian 星の人のパウパウのレビュー・感想・評価

planetarian 星の人(2016年製作の映画)
5.0
大まかな設定や話はほんっとにありきたりだとは思う(笑) しかしこういうのほんと弱いな、私😅 感動してまう。
内容的には5話構成のアニメ版を包含してる、というかほとんど焼き直しなんだけど、所々カットされてたな。老屑屋のブービートラップ爆死無かったのはそこそこショック。
でも映画単体で見るより、アニメも併せてみた方が、ラストシーンより感動できると思う。映画だけだと屑屋に対して老人のイメージが先に付いちゃいそうだから。

ところでこういう映画って、どうにも心を持ったロボットに感情移入するのが難しい。今作のヒロイン“ほしのゆめみ”は人間の感情に近いものを持っていて、人を愛してるんだけど、結構プログラムに忠実な面が強い。彼女の優しい心が先天的にプログラミングされてできたものなのか、後天的に育まれたものなのかだけが、分からなくてすごくもやもやした。現実的には前者の可能性が高いんだろうけれど、後者の方が夢あるよね。たしか、“チャッピー”は後者だったけな❓ 心が育まれる過程はどのAI映画でも描いてほしいところ。それで結構見方変わるから✨✨✨

とにかくアニメ版だと、ゆめみちゃんが復活できない可能性高すぎて若干バッドエンド気味だったんだけれども、今回は……ハッピーエンドと言ってもいいのかなぁ。序盤で好好爺になった屑屋出てきた時点で、もう二人の再会は諦めてたからこそ、嬉しいラストではあったんだけど、同時にすごく切ない😭😭😭 
タイタニックや、ちいちゃんのかげおくり的ラストだった……絶望的だった再会を実現するためにはこれしかないんだろうけれども。

映画だと世界観についてもっと掘り下げられていて、OVAの雪圏球だとロボット差別っていうワードも出てきてて、同じ作品群なのに問題意識みたいなものがそれぞれ違ってるのが、なんというか飽きさせなくて好きだ。

一年後ぐらいにもう一回見てみたい。いい映画に出会えた。
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