早い安いで1300本ほどの映画やドラマを作った”Roll 'Em”（早業）・ショーレム監督による低予算SF映画。ROBOTを逆さまにしたTOBORという、思わず笑顔になってしまう安直なネーミングに釣られて観てしまった。
毒にも薬にもならない勧善懲悪のB級で、いかにもミステリー・サイエンス・シアター3000で取り上げられそうなタイプの映画。ジャケットでは「禁断の惑星」のロビーよろしくセクシーな美女を抱えているが、内容はジュブナイルなので、実際は子供を抱えている。

宇宙探査の有人飛行に反対するラルフ・ハリソン博士(チャールズ・ドレイク）が志を同じくするノードストロム教授(テイラー・ホームズ）と知り合う。ノードストロム教授は人を乗せた宇宙探査ではなく、自らが開発したロボット、トボーによる宇宙探査を計画しており、その製造と調整の最終段階に入っていた。教授の思想に感銘を受けたハリソン博士は彼の自邸及び研究室に招かれ、実験に協力する。しかし謎のスパイによってトボーの技術が狙われており…。

主役然としたハリソン博士は前半こそ前面に出ていたが、最終的には添え物的な存在になってしまい、ロボットのトボーと、ノードストロム教授の孫であるガッジ少年の二人が主役になってしまう。初めてロボットを主役に据えた作品、という触れ込みにはやや疑念が残るが、ロボットと少年の関係性を主題に置いた初めての作品である事は間違い無さそうだ。
科学礼賛、宇宙飛行、ロボット、共産主義者のスパイと50年代の無邪気さを象徴させる要素の数々は余りにも古典的かつ典型的で、屋根裏に長年眠っていたおもちゃ箱のような憧憬すら憶える。

脚本こそ退屈ではあるものの、宇宙探査を人間では無くロボットにやらせる先見性や、針の無い時計に話しかけると時間を教えてくれるなど、レトロフューチャーなアイディアが時折顔を覗かせるのも楽しい。

子供向けなのに、悪人達が子供を普通にぶん殴るのは驚いた。思いっきりぶっ飛ばされてたけど、コード的にOKだったのかこれ？

冒頭の実験地味に凄いイヤ。いきなり人間でやるなよあんなの。

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富豪の屋敷が舞台で地下にロボット工学の博士祖父が作ったロボットと家族の孫は好奇心旺盛で簡単にロボットを操つり家族に見つかるがロボットの機密情報欲しがる奴等に捕まりそいつらと奮闘する

最後はロボットはって〇〇に飛び立つよ


宇宙詐欺やロボット工学を推奨するカバール映画といったらいいのかな🤔