「今のあなたにとって 身を守る武器はサングラスだけよ」
元連邦保安官で、現在はフリーのボディガードをしているジャックが新人モデルの護衛をするアクション。
この主人公、結構ドジ。モデルの護衛エピソードの前に、カジノ経営者ボビーの依頼で、ボビーの娘ケイシーの護衛をするプロローグがあるのだけど、平気で彼女を一人きりにし、結局、悪党に人質にとられてしまう。さらには閃光弾のフラッシュをガン見して目にダメージを受けるし、挙句の果てには守るべきケイシーに命を救われる始末。そして、閃光弾の後遺症なのか、ジャックは白色恐怖症に陥ってしまう。白い色を見るとよく分からない恐怖に襲われて動けなくなってしまうという。で、サングラスが欠かせない。
そんな男がモデルの護衛なんかできるのか!? いやそれよりも、白が苦手ならば白鳩飛ばせないじゃん!! ……とジョン・ウーが言ったか言わないかは知らないけれど、とりあえずそんな頼りになるのかならないのか分からないボディガード、ジャックをドルフ・ラングレンが演じてます。
さて、このジャック、妙なポリシーをお持ちで、「ボディガードには 敵が襲ってくるまで待つタイプと 敵を倒しに行くタイプがいる 俺は待つのは嫌いだ」とかなんとか言ってせっせとお出掛け。
いやいや、それじゃボディガードにならんだろ‼ この人、どうしても守るべき相手を放置プレイしたがるみたいだな。
で、ジャックもジャックだけど、モデルもモデルで命狙われているのに自分勝手な行動ばかり起こすし、そんなモデルを取り巻く警護班もあれだけ大勢いて誰一人役に立たないし、ファッションショー会場のセキュリティもガバガバだし……とツッコミどころは枚挙にいとまがない。
ラストも、ジャックがなぜ犯人の潜伏先が分かったのかが不明。
それにしてもジョン・ウーは二丁拳銃が好きだな。
因みにモデルの衣装のデザインはドン小西という設定みたい。
もう一つ因みに、本作はTV映画。