YP子

もののけ姫のYP子のレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0
何度も何度も観てます。
ジブリで2番目に好き。
(1番はナウシカ)

初めて観たのは、公開の時映画館で。
ラストの、森が再生されるところで
ものすごく泣きました。
中学2年の時かな。

今観ても同じところで泣きます。

私はサンじゃないけど、
あんな感じの山奥で育ったので
山が大好きだし、
昔から山の中で1人遊んできたので
山が削られたり、木が切られることに
小さな頃から心を痛めていました。

だんだん大人になるにつれ
山を削ることや、木が切られることには
意味があると知りました。

正当な理由がある時もあれば
人間のエゴでしかない時もあります。

それを知ってから
自然と人間の共存という難しい問題に
直面するようになりました。

あと、動物と人間の共存とかも。


もののけ姫は、本当に心が痛くなる。
そしてちゃんと問題に目をむけなくては。
と思わせてくれる。

人間が生きるための葛藤。
動物が生きるための葛藤。
人間と自然の共存。

その狭間にいる、サンとアシタカ。


この映画のラストでは
この問題の答えは出てないよね。

けど、目をむけさせてくれる。
そういう映画だと思う。


人間の欲のために森を荒らすシーンや
シシ神様の首欲しさに乙事主様を
だますシーンにはほんと殺気が...

欲に加担してはいけない。


あと、アシタカの真っ直ぐな姿勢や
汚れのない強さに涙!
これは中学生の頃観た時は涙しなかったけど今観たらその真っ直ぐさに感動。

大人になって汚れてしまったのかしら?
わたし(笑)

あとやっぱ何度観ても
美輪明宏のモロは脱帽。最高です!!

「お前にサンが救えるか」

のところ、最高です。


あとあとあと、ヤックルと山犬。
かわいすぎる。
ヤックル...矢で撃たれたあと健気についてくところで涙。


あぁ。久々に観たら泣きすぎて
考えさせられ過ぎて疲れた(笑)


アシタカも、サンも、エボシも、
自分の為ではなく、みんな誰かを何かを守るために戦っている。
誰も悪くはないんだよね。

そこがまた悩ましい。

この問題の答えを自分なりに考える事が
大切だと思う。
YP子

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