2003年。 監督はスティーヴン・シャインバーグ。
原作はメアリー・ゲイツキルの短編小説「Bad Behavior」。
精神を病んで入院していた女性(マギー・ギレンホール)が退院し、弁護士事務所で働くことになるのだが、そこの弁護士(ジェームズ・スペイダー)がサディストで・・・というお話。
当時24歳のマギー・ジレンホールが初々しい。 彼女はこの頃『ドニー・ダーコ』や『アダプテーション』に出演していたのだが、作品選びがマニアックで素敵です。 顔がガチャピンに似てるのを通り越して、元ネタであるポール・マッカートニーに見えました。
弁護士が仕事にミスに対してサディスティックに注意して来たり、指示の出し方がSMっぽかったり、あげくスパンキングして来たりする展開。 このスパンキングが文章を読ませながらというのが、フランス書院っぽくて最高でした。 村上龍の作品だと『トパーズ』と『エクスタシー』あたりの雰囲気ですね。
恋愛やセックスってSM的な要素が大切だと思うのだが、それが見事に表現されていたと思う。 ある種の男性が持っている、『ナイン・ハーフ』や『マイ・フェア・レディ』みたいに、女性を自分の思うように変えていきたいという願望。
小学生の頃にTVで観た「スチューワーデス物語」とか、完全にSMだと思う。
2人の演技も良かったですが、マギー・ジレンホール演じる秘書の彼氏役だったジェレミー・デイヴィスが最高でした。