食パン

北国の帝王の食パンのレビュー・感想・評価

北国の帝王(1973年製作の映画)
5.0
大恐慌時代のアメリカ、貨物列車に隠れて乗り込み、無賃乗車で大陸を移動していく貧しい人たちがいた。

タダ乗りを絶対に許さない冷酷な車掌シャック(アーネスト・ボーグナイン)と無賃乗車の達人A-No.1(リー・マーヴィン)の対決を描いた作品だが、車掌のシャックがとにかく酷くて、タダ乗りを発見するとハンマーで殴って線路に突き落とし、列車で轢いて容赦なく殺してしまう。

A-No.1の方も、あの手この手で列車の進行を妨害したり無茶なことたくさんやっていて、たかが無賃乗車のために2人とも何故そこまで命懸けになってるの…?と笑ってしまう。笑ってしまうけれど、対象が何であれ、ある物事を極めるというのはこういうことなのかなと思った。

蒸気機関車を舞台に繰り広げられるアクションは重量感とスピード感があり、すごく面白かった。

生意気な若僧が1人、シャックを負かして名を上げるためにA-No.1にくっついて来る。この若僧とだんだん打ち解けていって2人で協力してシャックを倒すのかなと思って見ていたが、そういう展開にはならず若僧は最後まで生意気な若僧のままで後味の悪い終わり方になってたのも何か良かった。
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