北国の帝王の作品情報・感想・評価・動画配信

「北国の帝王」に投稿された感想・評価

orixケン

orixケンの感想・評価

4.4
命がけで無銭乗車ってバカバカしいなとは思うがこれはスリル求める当時の娯楽や成功重ねることでの承認欲求などもあるのかも。今でもスリル求めてビルの間ジャンプしたりする人もいるので設定も十分わかるし、なんといってもリー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインが魅力的すぎて男っぽい映画好きな人なら是非見て欲しい映画。
砂場

砂場の感想・評価

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リュミエール兄弟が蒸気機関車を撮影したのが映画のはじまりなのであり、本作は映画の始原的な欲望をそのまんま剥き出しにしてるのだ。


1933年大恐慌時代、失業者は無賃乗車で移動する。彼らはホーボーと呼ばれた。車掌のシャック(アーネスト・ボーグナイン)はホーボーに異様なまでに敵意を持っている。無賃乗車の男をぶん殴ると、汽車からおっこち男は轢死。
ある男(リー・マービン)が食料の鶏を持っている。それを奪おうとした悪ガキたち、男は汽車に無賃乗車する。続いて悪ガキ(キース・キャラダイン)も入り込む。車掌に閉じ込められるも火事をあえて起こし脱出。
男はナンバーワン、伝説のホーボーで北国の帝王と呼ばれていた。
悪ガキはシガレット。車掌はシャック。

シャックが運行する列車にナンバーワンが乗れるかどうかみんな賭けをしている。シャックはスピードを緩めない、石炭をくべるように部下に指示。ポイントを切り替えられ、列車は軌道を外れる。バックして元の軌道に戻そうとするシャック。郵便列車と衝突しそうになるもギリギリ待避線に逃れる。ナンバーワンとシガレットはシャックの列車の貨物車両の下に潜り込むがシャックによりふるい落とされる。廃棄ゴミを漁る二人。
怪しげな牧師の一団。ナンバーワンは罪を償うかのように参加している。ハレルヤ!神を信じるのだ、、告解せよ。給水塔にナンバーワンからの挑戦状が。19号の貨物車の下に潜り込む二人、シャックの攻撃に対し
急ブレーキをかけるナンバーワン。
<以下ネタバレ>
乗組員は衝撃で一人死亡、もう一人も大火傷、シャックもナンバーワンも負傷し、いい気になるシガレット、俺が北国の帝王だ。貨物列車の上でのナンバーワンとシャックの死闘。シャックは列車から叩き落とされる。
いい気になったシガレットもまたナンバーワンにより列車から川に落とされるのであった。


リュミエール兄弟の蒸気機関車の映像はその迫力で観客を驚かせたようだが、本作「北国の帝王」も単純に機関車上のバトル映像のみを見る人の感性にぶっ込んでくる。ストーリーは殆どない。もはやナンバーワンが汽車に無賃乗車してどこに向かい何をしようとしているのかも明確に描かれない。車掌のシャックもただただホーボーを撃退することだけに体を張っている。
「マッドマックス怒りのデスロード」なんかも多大な影響を受けているだろうなと思わせる汽車の上でのバトル。
冒頭ナンバーワンの食料の鶏をシガレットが盗もうとする場面では、鶏で相手をぶっ叩くリー・マービンの勇姿が見られ、その時点で爆笑と共になんじゃこりゃ感が溢れてくる。異形の傑作
こんなくだらないことのために命を懸けて戦う男たちの物語が今まであっただろうか。
ただの無賃乗車のために、血と汗を流して殺し合うのである。
くだらなすぎて胸を打たれる。
いつだってそうだ。どんなことでも、それが例え無賃乗車なんてバカなことであっても、己の信念・プライドをかけてぶつかり合う者たちの姿はアツいのだ。

如何な列車にも絶対タダ乗りして見せる”北国の帝王”ことリーマーヴィンが魅せるいぶし銀の演技と、如何な奴でもタダ乗りしたらハンマーでぶっ殺す狂気の車掌ことアーネスト・ボーグナインの強烈な顔力が、画面の中でギットギトにぶつかり合う。

こんな濃すぎる二大巨頭の対決に、青臭い若造の出る幕などないのである。
転校したの、私が。
で、やっぱりともだちを作るためには何らかのキッカケがあるといいじゃん?
それが鉄道模型。
いや、大して好きだったわけじゃないのよ。
どっちかっていうと父が買いたかったんだと思う。
で、転校より遡ること数年、よくわかってない私へのプレゼントと相なった。
これが功を奏した。
え、持ってるんだったら、いっしょに走らせようと誘われ、遊びに行き、ともだちゲット。
広がる鉄の輪。大して興味ないのに。

一方、私、10歳になった頃にはひとりで電車に乗って繁華街に赴きフラつくという悪い子でして、数々の危ない目もスルスルっとくぐり抜け、ゲーセンでジュークボックスの流行歌聴いたり聞かされたり。
映画館は引越しすると同時でしたか。
引越し先でも悪い子は悪い子。

で、大して興味もない鉄の輪のお坊っちゃんたちを「蒸気機関車爆走だよ」とこの映画にお誘いしたと。

迫力満点です。
そういう映画だとしか覚えていない。
Fisherman

Fishermanの感想・評価

3.7
もはや、無賃乗車してどこかに行くという目的ではなく、無賃は絶対乗せないという車掌と絶対乗ってやるという男同士の意地の話。最後のおっさん同士の戦いはスローで泥臭すぎて、逆に新鮮。
若造の存在いる?一回落とされても追い付き、また乗れるというのがどうも。
記録。
時は世界恐慌時代、大不況下のアメリカ。
命懸けの無賃乗車に漢の生き様を見た。

北国の帝王と称される伝説のタダ乗り屋 VS ハンマー片手に、無賃乗車をする不届き者を見つけたら容赦なく殺害していく殺人車掌。そこに卑怯且つ姑息な手段で帝王の座を狙う野心家の若造が入り乱れ、己の生命を賭けた攻防が展開される。

いや、何から何まで濃すぎるわw
真っ二つの轢死体のカットからやけに長閑な劇伴が流れるオープニングを始め、おおらかな雰囲気が感じられるものの、基本的にほぼ野郎しか出てこないし、男の汗と油と排気の臭いがミックスされて漂うような印象は、女子供の鑑賞には耐えられないかもしれないw

繰り返すけど、
やってる事はただの無賃乗車だからね。
いの

いのの感想・評価

5.0
🔨🔨トンカチ(&鎖)映画 に間違いなし🔨🔨



ざ・骨太映画!!
タイトルに〝帝王〟を冠するのにふさわしい映画。


北に向かう列車1本、こんなに面白い映画ができあがるとは!トンカチは人の頭をかち割るためにある。鎖は、人を陥れるためにある(いぢわるな鎖使用法)。列車の屋根は、人が歩くためにあり、列車の下は、人が横になるためにある。本は腰に入れるクッションとなり、線路に油を塗る道具ともなる。鶏や七面鳥は、乱暴に振り回されるためにある(違う)。


最後の方は、『地獄の黙示録』のようにも思えてくる。運んでいるものは狂気だ。この列車は、運命共同体を乗せた1隻の船のようにも思える。不意打ちにあい、傷を負ったり命を落としたり。意地と意地のぶつかり合い。執念と執念の激突。顔面と顔面のほとばしり。車掌としての矜持と、ホーボーとしての矜持。なぜそこまで?と彼等に問うのは不要。


オールロケ?景色も何もかも凄すぎる。いろんなポイントで、それぞれの群衆というのか、賭けをしたりはやしたてたりと、そういった数多の人々の存在も、えらく効いていると思うのです。ざ・お美事!



時期:1933年
場所:大恐慌下のアメリカ
   ポートランドへ向かう列車19号
対決:①無賃乗車を断じて赦さない車掌
      v.s.
  ②無賃乗車のプロ中のプロ
   (失業者をホーボーと呼ぶ)
役者:①のシャックを演じるのは
  アーネスト・ボーグナイン
   ②のA・ナンバーワン役は
     リー・マーヴィン
   ③そこに青二才の小僧のスマイルが絡む←どこまでいっても成長できず。器の違いを感じさせ、引き立て役に徹することになっちまう。

特筆すべきは:ボーグナインの顔面力。似顔絵書けそうな気がするくらいチャーミング。まあるいお目目が最高♪





🔨🔨私が観たトンカチ映画🔨🔨
『PUSHER3』
『マイティ・ソー(シリーズ)』
『You Were Never Really Here(ホアキン主演)』
オールド・ボーイは観てませんっ💦(怖そう)


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catmanさん、コブラさん
この映画を教えてくださってありがとうございます!
教えていただいた通りに、
コブラさん=アーネスト・ボーグナイン
rollinさん=リー・マーヴィン
で観たので、よりいっそう楽しめました🚂
わたしはどっちにも勝って欲しかったです!笑
何としても無賃乗車したい男VS何としても食い止めたい車掌
凄いものを見せられた。笑 

このレビューはネタバレを含みます

列車にタダ乗りしてくるホーボー達をハンマーブロス並みにトンカチぶん投げてキル。
またはタルカス並みの鎖使いでキル。
とにかくアーネスト・ボーグナインの仕事への情熱(殺意)には頭が下がります。
人よりちょっとだけ乱暴で一生懸命仕事をしているだけなのに、同僚達から煙たがられるわ、ど底辺共からの常軌を逸した嫌がらせを受け続けるわ、挙げ句は列車から突き落とされるわ、、。
こんな迷惑行為が許されていいのかよ!
ワーカホリックのワイとしては圧倒的にシャックに感情移入。

ナンバーワンことリー・マーヴィンは先生としては甘々。
あんな丁寧な指導でもモノにならないんだからシガレットみたいな小僧は、戸塚ヨットスクールに叩き込んで腐った性根を叩き直すべき!
nicoden

nicodenの感想・評価

3.8
くだらないことで生死をかけて戦っているのだが、よく考えたら、大概の争いの理由はくだらない。
プライドとプライドの戦い。
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