さっこ

愛と追憶の日々のさっこのネタバレレビュー・内容・結末

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

エマがトニーに「ママはトニーがママを愛してること分かってるからね」と言う場面がとても良い。エマは母親の愛に応えきれているか常に心配だったのでは?トニーが後になって後悔しないよう気遣う母親の気持ちは非常に優しい。

トニーは実際、母親を憎んでいるふりをしていただけなのか?トニーにとって父も母も同様に愛すべき存在であり、かつ相手を裏切り自分をも裏切る憎い存在だったのでは?子にとって両親の喧嘩ほど辛いものはない。

オーロラは他者を愛する存在であった。そのため、他者から愛されることに慣れていなかった。愛を与える人は他者からの愛に気付かないのかもしれない。

夫は果たして悪い男なのか。勿論浮気は良くないが、エマが自分より母親を愛する気持ちの方が強いことに寂しさを覚えていただけなのではないか。エマが母の電話をとるたびに、自分が愛されている自信を失っていく。

愛が必ずしも他者をそして自分を幸せにするとは限らない。しかし、皆、愛を願う。愛に守られながらも自由に世の中を泳ぐことができたら良いのに。

とにかく、テディは可愛すぎる。
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