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マルサの女のTokoのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.1
当時、刑事長(デカチョウ笑)だった父が、「面白い映画だから観たらいい」と言ってて、ちょい濡れ場やエロな場面がある映画を、(まだ若かった)私に?と思っていたアホな自分が恥ずかしい。
それでもとりあえず観たんだけど、まだ税金も払ってないし何も知らないんだから、宝探し?みたいな感覚で観ていた事を思い出した。

時代は正にバブル。脱税してる人多かっただろうな。ヤクザも普通に登場していて、恐い時代だったなぁ。
一番怖かったのは、ヤクザが事務所に乗り込んで来て、若い男の子に「今、笑っただろう」というくだり。
次の瞬間、撃たれてしまうと思ったもん。
あの間合いは絶妙だったなぁ〜✨
伊丹監督、大きな声で「カット❗️」って言っただろうな、しびれるわー

宮本信子のハマり役を始め、皆んな素晴らしい俳優さん。全員板についている。あ、マッハ文朱はイマイチだけども笑

父は私が太陽にほえろを観て泣いたりしてると
はーくだらない、とよくバカにしてたけど
生前、最後(天下りの)職場はミンボー(暴力団対策室)だった。映画の感想聞いて無かった事が悔やまれるけど、伊丹監督の映画は全部観ていたと思うし好きだったんだと思う。
などと父のことばかり思い出していた。
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