マルサの女の作品情報・感想・評価

「マルサの女」に投稿された感想・評価

凛太朗

凛太朗の感想・評価

3.7
伊丹十三作品。
テクノポップっぽいシンセ音にジャズっぽいサックスが乗った5拍子のリズムが印象的なテーマ曲がしつこいくらいに流れて頭にこびりつく。

国税局査察部の捜査官(通称マルサ)と、脱税者の戦いを描いた話。
伊丹十三は、映画の成功で得た収益を税金でごっそり持っていかれたことで、税金や脱税に興味が湧いてこの映画を撮ったんだそうな。

主演の宮本信子を始めコミカルなんだけれど、そこはかとなく漂うドキュメンタリー感。徹底した取材の賜物だと思いますけど、それでもちゃんとエンターテイメントしてるんですよね。何なんでしょうかこのバランス感覚?
でもなんか怖いんですよ。マルサの執念も怖いんですけど、なんか突っ込んではならないところに突っ込んでるものを、見てはならないのに覗き見してる感じ。
寧ろ見たくもないもんまで見させられてる感までありますけどね。ババアが大股開いた状態の裸とか(流石に局部は映してないけど)、事後股の間に張り付いてるティッシュとか、ジジイが看護師の乳を吸ってるシーンをクローズアップでとか。

大地康雄さんを「マルサのジャック・ニコルソン」って言うシーンは笑いましたね。確かに似てる!

このレビューはネタバレを含みます

 脱税をする経営者たちをバッサバッサと所得がくしを暴いていく査察官たちの戦いの話。

 税金をモチーフにしていて世の中の裏側を見せてくれるというだけで映画の面白さ全開で地味な展開なのに勉強になって好奇心を満たしてくれる映画でした。
 山崎努さん演じるラブホテル経営者があの手この手で所得隠しをして、それを暴いていくマルサの人たち。尾行や監視をして、クライマックスで一気にガサ入れでなだれ込む爽快さ。
 足で稼ぐ刑事のごとく地味に地味に証拠を探っていく査察官たち。

 バブル感いっぱいの暑苦しい画面も雰囲気抜群で、娯楽映画として楽しい作品でした。そして有名なメインテーマが頭からこびりついて離れなくなってしまう映画でした。
何かと勉強できてしまう伊丹十三監督作品。
音楽と宮本信子のキャラがハマりにハマってた。
じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.8
人が金に執着する話=生に執着する話、そこに宿るドラマや感情は熱いに決まってるけど、同時に金に執着する話の冷たい部分も見えてくる巧みな構成。あたたか〜いとつめた〜いまで使い分ける超複雑なギャップ萌え。

金に、仕事に、生に執着する登場人物みんな、いきいきしている。

話が転じるリズムが見慣れた映画より少しづつ早くて、起承転結の承転にあたる流れがテンポよく何度も訪れて、季節とともにストーリーがハンドル切るたび、次はどこに連れていかれるのかというワクワクが湧き上がります。

それでいてこの映画で印象的なのはむしろ
起と結の方で、オープニングシークエンスの引き込む力と結の気持ち良さがもたらす満足感。脳がもう2を欲してる。
マルサという言葉はこの映画で知った。こういう仕事も面白そうだと思ったもんだ。一応正義の味方だし。
Yoshimitsu

Yoshimitsuの感想・評価

3.5
津川雅彦さんの代表作という事を今の今まで知らなかったから視聴。
山崎努さんのヤラシイ演技いいわ〜笑
それとこの音楽好き!
悪い事は必ずバレる
しかし税金ってウザいな〜
世の中上手い仕組みになってる
粉雪

粉雪の感想・評価

3.0
菅井きんさんの訃報で伊丹監督のお葬式が紹介されていたので、思い出した作品。お葬式は見たような、見てないような、忘れてしまったけど、これは確かに見ました。当時の伊丹監督は勢いがありました。一番覚えてるのはテーマ曲でしょうか。汚い大人の世界を見たなぁ、と当時は思ったものです。
自分は子供の頃から『モロッコ』派でした。なんでかなぁと改めて考えると、イルザはやはり男の目から見たラヴァーなのですね。それを美しく見せるバーグマン。そこにめんどくささを感じてしまうのですね。男心にはグッと来るはず。リックったら割りと子供っぽい男ですから。そこはそれボギーですからかっこいい。しかしテーマは少ししつこすぎ。
この映画の宮本信子さん、大好き。あれをチャーミングと言うのだろう。
私も歳を重ねたら、あのマッシュルームヘア??にしたいと思った。

昭和の日本のおおらかさ、あたたかさも素敵。
>|