本作を語る時、「難解」とか「シュール」といった少し高尚な匂いのする言葉が使われがちだが実のところ
「意味不明」
が正しいのではないでしょうか。
作った本人でさえなんのこっちゃかワケワカランと思う。
・物音で起きた女がドアの外に出るとニワトリの首をもったオヤジが(J・フランコその人だ)いてニワトリに挨拶する。
・散歩がてら汚い沼でひと泳ぎして部屋に戻ると「誰も連れてくるな!」と不条理に殴られ、ベッドにはコウモリの死骸が並んでいる。違う部屋に逃げ込むとレズビアンがアンダーヘアをカットして遊んでいる
・公園で乱行した夢を見て起きてみると部屋にチ◯ポコのオモチャがそそり立っている。
「何故!こんなところにチン◯コが!」…て、知らんがな、こっちが知りたいわ。
…なんてシーンをまともに解釈出来ようはずもないし。
監督はゴミを量産することにかけては一流のジェス・フランコ。
元々は「CHRISTINA PRINCESS DE L' EROTISME」というゴミ映画をフランコが作り、そのフランコ作品に更にゴミのようなゾンビシーンを追加撮影して無理やり編集して「ゾンビ映画」にしちゃおう!
…という無茶をしたためこんなワケワカラン映画になってしまった。
しかもその追加シーンを監督したのがコレまたジャン・ローランだわよあなた。
ゴミを二つ重ねてデッカいゴミを作ってどうする。