寺嶋文

ルージュの寺嶋文のネタバレレビュー・内容・結末

ルージュ(1987年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞日:2022/03/19

大阪アジアン映画祭2022で上映された映画「梅艶芳(Anita)」に、この映画が出てきたのをきっかけに観ました。

芸妓役のアニタと商家の後継ぎ役レスリーが、身分違いの恋から心中。
ところがアニタだけが亡くなり、あの世でレスリーをずっと待っていたのに、彼が迎えにくることはなく50年が過ぎます。
待ちきれなくなったアニタは、レスリーに会うため幽霊となって現世に現れます。
現世で新聞記者カップルの協力のもと、ついに最愛の人レスリーを見つけ出しますが…。

幽霊アニタ、心中で生き残り親の決めた婚約者と結婚し落ちぶれてしまったレスリーに、彼から貰った口紅入れを突き返してあの世に戻っていきます。
幽霊になってまで探しに来た愛する人に、三行半を下して帰っちゃったわけです(笑)
強力してくれた新聞記者カップルには「この御礼は来世で必ず」とまで言っているので、かなり吹っ切れてます(笑)

なかなか斬新なオチで面白すぎました。

ちなみにこの映画、成龍・ジャッキーチェンのプロデュース作品です。
全体的には、古い香港の街並みやアニタとレスリーの色っぽい雰囲気が良いです。

今となっては主演のアニタとレスリー二人ともこの世にいないのが淋しいです。
この映画のお話とは違い、主演の2人はあの世で昔話でもしてるのでしょうか。
寺嶋文

寺嶋文