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ファイナル・カウントダウンのj3livingのレビュー・感想・評価

3.8
内容は令和の現代においてセンシティブではあるものの非常に興味深い内容だった。

空母ニミッツが謎の嵐に巻き込まれたかと思ったら、日本による真珠湾攻撃直前にタイムスリップしてしまっていたというSF。
以前数話だけ見たアニメ「ジパング」が似た様な設定だったな。
「フィラデルフィア・エクスペリメント」と混同してた。

正直見る前は1980年の映画ということで、面白い話だったとしても画造りが古臭くて見てられないかな?と思ってたけど全然満足だった。
これは40数インチのテレビ画面とはいえ配信画質で見られてとてもラッキーだった。ビデオレンタル全盛の頃のVHS&ブラウン管画質で見るには勿体無いからだ。40何年待ってて良かった。まあただこの映画の存在を忘れてただけだけど…。

カーク・ダグラスお元気です。
チャーリー・シーンのお父さんマーティン・シーン、1980年にしても若くないか!?チャーリー・シーンそっくり。エミリオ・エステベスには似てない。

CG合成のないあの時代であのリアルなドッグファイト。しかも1980年当時最新鋭の大好きなF14Aトムキャットvsなんとあの日本が誇る(ほんとに誇っていいのかは微妙だが)ゼロ戦。
撃墜される時の映像でラジコン模型だったのかな?と分かるがそれでも迫力は素晴らしい。

そして捕虜となるゼロ戦パイロットの日本人役の方。正直日本語ネイティブじゃなさそうだけど、あの鋭い眼光と毅然とした態度、常に厳しい口調は1941年当時の帝国軍人は本当にこうだったんじゃないかな、と思わせる演技で素晴らしい。

本編で唯一残念だったのは、とあるアホな奴のせいでヘリコプターが爆発するシーン。あそこは何故あんなに手を抜いたのか不思議すぎる。
他は全て及第点。
合衆国海軍全面協力であった事は間違い無いと思うが、トップガン以前にあんなに空母と艦載機の魅力たっぷりな映画があったとは知らなんだ。
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