◆あらすじ◆
1980年、航行中の原子力空母ニミッツ号は突如、異常な嵐に巻き込まれる。嵐が去った後、ニミッツ号は1941年12月7日のハワイ沖、真珠湾攻撃直前にタイムスリップしていた。信じられない事実を前に乗組員たちは選択を迫られる。
◆感想◆
現代の空母が真珠湾攻撃直前にタイムスリップすることによって、圧倒的な戦力を持つ空母が如何なる行動をとるかという歴史的に興味を欠かないストーリーになっており、過去に干渉することへの重大性が上手く描かれていました。
ニミッツ艦長のイェランド(カーク・ダグラス)はあくまでアメリカ軍としてどうすべきかを基準に行動し、それが過去であるか現在であるかは問わないと考えます。割り切った考え方で私としては好きな方でした。
一方、客員として乗り込んだ企業の社員のラスキー(マーティン・シーン)は所々で問題提起するだけで自分で答えを出さない感じがして好きではありませんでした。
また、1941年の人物としてサミュエル・チャプマン上院議員とローレル・スコットがニミッツに救助されて乗船することになります。2人はこの未来の空母を訝しみますが、それを納得させる理由を乗組員が持っていない点がなんとも愉快に感じました。
タイムスリップものの定番として、過去に干渉すると未来が変わるという話があり、本作でも当然、問題になりますが、ストーリー的にはあまり触れずに終わっていて残念でした。
個人的には当時のジェット機のF-14トムキャットの飛行シーンや着艦シーンなどが描かれていて、ワクワクしました。
なかなか面白かったと思います。1980年の作品ですが、よく出来た作品だと思います。
鑑賞日:2024年1月20日
鑑賞方法:Amazon Prime Video