いたみ

ミュンヘンのいたみのレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
-
『シンドラーのリスト』では最終的に国や信仰への回帰が感動的に描かれたけれど、本作は逆で、国や信仰がいかに人を縛り動かして狂わせるかを描いているようにも思う。自分は何人である。ということが、いかほど大事なんだろうか。
大金を使えるスピルバーグがエンタメだけでない、こういった映画を撮ってくれることが本当に素晴らしい。
双方から批判されたらしいけれど、ちゃんと見ればわかる。誰かの主義主張なんてことじゃない、正しさを説いているわけでもない。人間がいかに愚かで不確かかを考えている映画。
いたみ

いたみ