ミュンヘンの作品情報・感想・評価・動画配信

ミュンヘン2005年製作の映画)

MUNICH

上映日:2006年02月04日

製作国:

上映時間:164分

ジャンル:

3.6

「ミュンヘン」に投稿された感想・評価

ミュンヘンオリンピックの人質事件に直面した警察や軍が、どう対応しどう解決に向かうかを描く作品…と思って観始めたら、そのシーンは冒頭10分で終わり、報復暗殺へと話が向かう。
おもしろくなくはない、が、2000年代に観るのと2020年代に観るのとでは、しかも日本では感じ方捉え方が変わって然るべき映画と思う。9.11から20年、様々なテロとの戦いを乗り越え未だに中東問題は解決の糸口すら見えていないが、日本人の危機感と関心はかなり薄れていると思う。
基本的に世に出ているメディア作品はイスラエル寄りが多いが、本作の主人公もイスラエルから秘密作戦を命じられた"存在しない部隊"。暗殺初心者達が殺人の葛藤に苛まれながらも、「祖国のため」に動く姿は日本人には少し理解しづらい。
やったらやり返される、殺し合いの螺旋は続くし何の解決も生まないが、祖国への忠誠や国を取り戻す為には血が必要と思うのか。
パパとエフライムが対象的、血も人種も違うパパの方が心配してくれていて、本当に信頼すべきは何かを問われる。
映像と音楽はさすが、ではあるがエンドロールでそういえばジョン・ウィリアムズ音楽だったな。というぐらい音楽が印象に残らない。ノンフィクションでリアリティ重視だったからかもだが少しもったいないなと。カミンスキーの映画は冷たさがあり作風とマッチしていてよかった。
東裕二

東裕二の感想・評価

3.8
20211124-485
1972年9月5日、ミュンヘンオリンピック
ミュンヘンオリンピック事件と、その後のイスラエル諜報特務庁(モサッド)による黒い九月に対する報復作戦


キブツ(農業共同体):農業に基づいていたイスラエルの共同体

美術:リック・カーター
ゆん

ゆんの感想・評価

-

報復の連鎖

160分一気に観た

NY
遠くに
ワールドトレードセンター
ツインタワーが映る

現実の話
エリック・バナがイケメンだし、緊張感あるし面白かったけど

長い割には中途半端に終わった感

ダニエル・クレイグの銃を構えた姿がすでにボンド

オランダのセクシー女性が綺麗だったなぁ

俺なら間違いなく誘惑に負けて殺られてます
KazuIrie

KazuIrieの感想・評価

4.0
1972年9月、ミュンヘン五輪で起きたパレスチナ武装組織”Black September”によるイスラエル五輪関係者11名の殺害事件(俗に言う黒い9月事件、ミュンヘンオリンピック事件)、及びその後のイスラエル諜報特務庁「モサド」による報復作戦「神の怒り作戦」を、そのリーダーとして率いたアヴナーを中心に描いている。
殺害されたイスラエル五輪関係者11名に対する報復としてパレスチナ側のテロ首謀者を11名に絞り暗殺計画を粛々と進めるイスラエル政府(当時のゴルダ・メイア首相を中心とした秘密委員会にて決定)は、まさに「目には目を歯には歯を」。翻って、元々のテロの目的もイスラエルに収監されたパレスチナ人234人の釈放請求であり、恐らく夫々の立場なりの正義を、誤った形で表現した結果だと思う。
また、本作品は所謂「俺は殺し屋暗殺なんて朝飯前」という描き方ではなく、作戦を通して暗殺したシーンが脳裏に焼きついて、また、自分の命も狙われているのではとノイローゼに近い不安に駆られる主人公の姿も描いており、よりリアルを感じる。
史実に基づいた出来事であり、それを音と映像と描写で見事に描いた点は素晴らしいの一言。そして何より、正義と正義のぶつかり合いを、人の命を奪うことで表現しては絶対にならないということを伝えてくれる。
出演者にはダニエルクレイグに加え、007でドミニクグリーンを演じた仏俳優マチューアマルリックもキーパーソンとして出演しており、007が過去作品での演技も含め役者を選ばれていることも窺える。
WOWOW.

テロにテロで報復した史実をもとに描いたスピルバーグ監督作品。
選手村に他の国の選手がテロ集団を入れてあげる緩いセキュリティを冒頭に見せつけた構成はさすがでした。当時の雰囲気を印象づけられ時代を感じることができた。
イスラエルの経験ゼロの集団には驚いたが、暗殺道具が気になった。オランダ人女を殺した自転車のパーツみたいな武器は現在イスラエル軍の高い軍事力なのが納得です。
いい緊張感を作り出していて面白かったが、ベッドで横になるのが怖くなる作品でした。
のび

のびの感想・評価

3.6
テロ、報復の連鎖。
何が答えかわかりません。

考えさせられる映画ですね。
平和が一番。そんな風に思いました。
TeaMasterX

TeaMasterXの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

オリンピックはメキシコまではお祭りだった。しかし1972年ミュンヘンオリンピックから「政治」が持ち込まれるようになった。それは時に米ソ冷戦構造の歪が影を落とし1980年モスクワ、1984年LAオリンピックまで続くことになった。

しかし後にも先にも選手村で現実に人質11人全員が死亡という被害が及んだミュンヘンオリンピックほどインパクトの残る事件はなかった。

パレスチナ武装組織「黒い九月」によるこれらの行為に対して西ドイツ警察は威信をかけパレスチナの首謀者11人を抹殺すべく「モサド暗殺チーム」を構成。必要な経費は潤沢ながらその立場は「西ドイツ警察や国家とは無関係」というもので、自力で首謀者11人にたどり着き暗殺を企てるというものだった。メンバーは警察官であったアヴナー、自動車専門、爆弾専門、文書偽造の専門、後始末担当とスペシャリストで固められた。

各国のエージェントとコンタクトを取りながら事を進めるがパレスチナやKGB、MI6、CIAなど各国の諜報部もなんらかの利害から利用し利用される状態も考慮しながら情報戦を進める。

この映画は当然1972年当時の文化背景から携帯電話もなく現在では当たり前になった通信手段もデバイスもないアナログ技術で取り組む点が面白く映画のアヤにもなる。

またPLOで「祖国」を追い求める「国は違えど愛国者」であるアリとアヴナーは自らのユダヤの立場から双方似たような目的意識である事を確認したにも関わらず、暗殺の場面で敵方になってしまいアリを殺さざるを得なかった場面も印象的だ。

映画を観る中で次第に観客は自身も暗殺チームの一員のように緊張を持つことになるし、終盤は頭脳明晰冷静沈着なカールがアヴナーの忠告虚しくハニートラップに引っかかりベッドで殺され、爆弾製造中の事故や、他組織から狙われたのかアヴナーとスティーヴ以外の仲間は皆亡くなってしまう。

この映画の主題は、子供も生まれ料理を振る舞うのが好きなよき父親でもあるアヴナーの、家庭と自身のミッションの折り合いの葛藤である。家族を巻き込まれたくない。しかし作戦の好成績からさらに新たな任務を任せたい西ドイツ当局の間で苦悩しもがくアヴナーの姿にも胸を打たれる。
ミュンヘン五輪開催中の1972年、イスラエル支配下にあるパレスチナの解放を求める過激派組織「黒い九月」により代表選手団を殺害され、報復を目的に首謀者暗殺部隊を結成したイスラエル諜報特務庁。容易には解けぬ憎しみの連鎖により復讐合戦となった哀しい歴史の果てで次第に心を病む暗殺部隊長のアヴナーの姿を描いた歴史ドラマです。

『シンドラーのリスト』を手掛けたスティーヴン・スピルバーグによる実話を基にした作品で、イスラエルに大きな衝撃をもたらしたテロ事件とその報復措置である「神の怒り作戦」をエリック・バナ主演で描き、スピルバーグ作品としては米国内の興行収入こそ伸び悩みましたがオスカー五部門ノミネートと他作品と違わぬ評価を獲得しました。

冷戦時代の真綿で首を締める戦いの中で病む男というシリアスムードの物語をスピルバーグらしいリアリティに拘る殺害描写を用いながら三時間近い長尺で綴った作品で、サスペンスとしての娯楽性は少なく史実故の重みにやや耐えかねるところはありますが、未だに訪れぬ血で血を洗う時代の終わりを観る者に願わせる力強さのある一作です。
イスラエル諜報機関の暗躍をベースにした異色のスパイ映画。冷戦当時のドロドロとした世界情勢の中、展開される作戦模様は血なまぐさく、場面展開も早いので見ていて飽きない。
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