キヨカナコ

永遠の僕たちのキヨカナコのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
4.2
死から生還した者、死に向かう者、すでに死んでいる者、3人が重なったとき、それぞれの止まっていた時が動き出す。

映像が淡くくすんでいて、儚いストーリーにぴったり。あとファッションがどれも本当に可愛い。マネしたい。

終わりから引き算で始まる恋愛だから常にどこか悲しいんだけど、でも死から目を背けるのではなくて、ある意味達観して受け入れていく。だからテーマだけ聞くと泣ける映画のように思うけど、そんなことなくて、グッとくるけど未来を見るような清々しさがあった。

「朝になると自分が生きている驚きと喜びで歌い出す鳥」。この映画で初めてその解釈を知ったけど、詩的で美しい言葉だなぁ。
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