死から生還した者、死に向かう者、すでに死んでいる者、3人が重なったとき、それぞれの止まっていた時が動き出す。
映像が淡くくすんでいて、儚いストーリーにぴったり。あとファッションがどれも本当に可愛い。マネしたい。
終わりから引き算で始まる恋愛だから常にどこか悲しいんだけど、でも死から目を背けるのではなくて、ある意味達観して受け入れていく。だからテーマだけ聞くと泣ける映画のように思うけど、そんなことなくて、グッとくるけど未来を見るような清々しさがあった。
「朝になると自分が生きている驚きと喜びで歌い出す鳥」。この映画で初めてその解釈を知ったけど、詩的で美しい言葉だなぁ。