2006年、ラッキー・マッキー監督、デヴィッド・ロス脚本によるホラー・ミステリィ。
両親に連れられ、森の奥の全寮制女子校に転入した主人公ヘザーさん。トラヴァース学長はじめ厳格な教師たち、食堂で声をかけてきた気弱そうな女子マーシー、やたらと高圧的なサマンサさま。そして、薄気味悪い「森」。
母親から疎まれ家を追い出された形のヘザーを演じるのはアグネス・ブルックナーさん。物怖じしない強気な主人公を好演。
その母親アリスを演じるのはエマ・キャンベルという女優さん、見事なまでの毒親ぶり。
学長のトラヴァース先生は、2003年『エイプリルの七面鳥』のパトリシア・クラークソンさん。
超自然的な存在とか力とか、そういったものは人知を超えているが故に理解し難く、物語の展開には「うむむ、そうなんですね」と無理やり納得するしかない感じでございます。
映像はそれなりに楽しませていただきました。後半までは抑制の効いた演出で淡々と進みますが、最後は蓄積したエネルギィをすべて解き放ったかのような印象。
趣きは全く異なりますが『トリフィドの日』をもう一度、観たくなっております。