マッシュroom

従妹アンヘリカのマッシュroomのネタバレレビュー・内容・結末

従妹アンヘリカ(1973年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

生前母が残した意思を尊重し
バルセロナで眠る母の亡骸を墓地から掘り出すと
セゴビアの家族眠る場所へ埋葬するため車で向かうルイス。
実業家と結婚した従妹のアンジェリカに温かく迎えられるが
淡く懐かしい想い出と共に
戦争の間、祖母宅に預けられ過ごした記憶が蘇る。





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         ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓






去ってゆく母を見つめるカーテン越しの涙
唇に施錠をつけた修道院
淡い想い出と共に蘇る痛み。
虫を演じきった変身のように
中年となった主人公が演じきる幼少時代
(ストーリーの色や雰囲気は全く異なります)
観る人によっては気持ち悪く感じる人もいるかも知れないけど
子犬のような寂し気な瞳、踏みにじられる自尊心
彼の魅せる表情が時折少年に見えてきて
木の穴からチラチラと姿を現す様も愛しく思えてくる。
転写された墓石に彫った名前
溢れ出る彼女の想いを打ち消しせかすかのように蘇る遠い記憶
ペパーミントフラッペといい、この俳優さんすごく好き。