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たぶん悪魔がのzzzのレビュー・感想・評価

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)
4.0
社会不安、環境危機が叫ばれるのは今も昔も変わっていない。絶望に満ちながらも美しく淡々と流れる映像に恍惚…
無駄なものは削ぎ落として真実のみを映し出すブレッソン。淡白な会話と長回し、静かであるから音が際立っていた。革靴で歩く音、紙を丸める音、小銭を掴んでポケットに入れる音が何だか心地良かった。
そしてどんどん濃くなる死のにおい。
生も死もゾッとする、こんな世界は何が糸を引いている?「たぶん悪魔が」
呆気ないラスト、静かな余韻が襲い自分自身の帰り道がエンドロールとなった。
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