たぶん悪魔がの作品情報・感想・評価

『たぶん悪魔が』に投稿された感想・評価

Ke
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シャルルの持つ厭世観、諦観はすごくよくわかる。
彼にとってはその論理的帰結が、「生き続けることは不誠実だ」ということだったんでしょうか。しゃーない、がんばった
Lualdi
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歴史的に、社会は権威と腐敗の間を揺れ動いてきた。特に、中世末期から近代にかけての宗教的・社会的な変革は、この物語を読み解く鍵となる。

16世紀の歴史的転換期において、カトリック教会の権力集中は腐敗…

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ISSHIN
-
ニヒリズムと環境問題の憂いが渾然一体となっている。それを支える画面構成。人々の無関心が関係を超えて地球にまで波及してしまう怖さ。静謐な映像が雄弁に語っていた。
eop421
3.0

物事の裏が透けて見えてしまうシャルルのような人間は、絶望したら死ぬしかないのでしょう。凡庸な人間てある意味幸せなんですよ。絶望から救い出せる人やら出来事やらがあればいいのですが、シャルルにはそれが無…

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盆栽
4.1

静かな絶望


 1970年代の社会的混乱と個人の内面的崩壊を冷徹に映し出す、哲学的な問いに満ちたロベール・ブレッソン作品。主人公シャルルは、文明の破壊性や政治の欺瞞、宗教や心理学の空虚さに絶望し、…

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シャルルの抱える空疎な感覚は、生の意味の喪失と死の無意味さのあいだで彷徨い続ける。
科学も宗教も啓蒙も、彼を導くことはない。それどころか、言葉そのものがもはや機能不全を起こしている。彼は最後に自身の…

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珈琲
4.4

主人公かわいい、コーラの瓶がたくさん床に置いてあってふたりでベッドに飛び込むシーン、「科学よ止まれ、人が手を動かすのはケーキを食べる時だ」ってセリフ、宝石?を盗む時に床に散らばすとこ などがよかっ…

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あり
4.0
初カラーブレッソン、私ブレッソン結構好きだったんだと思った

École cinéma club
葛木
5.0
早稲田松竹。

ニヒルな映像が綺麗。
死、構図、色彩、音楽も良く、救われた。

10代のうちに、観れて良かった。
ゴダールが影響を受けたというのもわかる気がする。早くてかっこいいのに、見ている時間は感じる。不思議
木がやばいのと、編集なのか動きが美しすぎる。ショットの継ぎ目を感じない

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