このレビューはネタバレを含みます
さすがのシネマトグラフ。逆に単調さが過度に演出されている気がするし、それが退屈を招いていたとも言える。
さて、シネマトグラフへの疑問はここまでにして作品の内容に触れていこう。
時代は1970年…
破壊の時代を彷徨する虚無的な魂の行き着く果て。自殺願望に憑かれた青年シャルルは活動家の友人と集会に参加しても恋人と奔放な日々を過ごしても気は晴れず、鋭敏な感性はいっそう孤独を募らせ、どうしようもなく…
>>続きを読む世の中に対する知識を増やしたり、それについて考えたりすることは、非常に危険なことだと思う。
しかし、その欲には抗えないのがほとんどの人間であり、よっぽどの馬鹿か子供しか、世界を盲目で無垢な精神性で生…
ある青年が自殺をするに至るまでの過程が描かれる。過程とはいっても、周りに心配されるくらい元々自殺願望があって、宗教や環境問題、ドラッグに女性関係などが徐々に彼のメンタルを蝕んで遂にってところか。客観…
>>続きを読む何度でも見たくなる映画。私の哲学でありバイブル的なずっと心に残る。恐らくブレッソンの映画を見慣れていない人は呆気なく終わるラストシーンにモヤモヤを抱くかもしれないが、余韻を残さないが考えさせられる余…
>>続きを読む2回目
2024/01/06 ☆3.8
Blu-rayで特典映像→本編の順で見た。「公開当時18禁だった」と書いてる人が多いけど、正しくは「一度は18禁にすると検閲委員会から発表されたけど結局文化…
ブレッソンの演技メソッドとキャラクター造形がドンピシャな重なりを見せる。主人公のニヒリズム的な態度と無表情。救われるための努力すらも虚しく思えてしまう。八方塞がりですがるものが見当たらない。見えすぎ…
>>続きを読む© 1977 GAUMONT