歴史的に、社会は権威と腐敗の間を揺れ動いてきた。特に、中世末期から近代にかけての宗教的・社会的な変革は、この物語を読み解く鍵となる。
16世紀の歴史的転換期において、カトリック教会の権力集中は腐敗…
物事の裏が透けて見えてしまうシャルルのような人間は、絶望したら死ぬしかないのでしょう。凡庸な人間てある意味幸せなんですよ。絶望から救い出せる人やら出来事やらがあればいいのですが、シャルルにはそれが無…
>>続きを読む静かな絶望
1970年代の社会的混乱と個人の内面的崩壊を冷徹に映し出す、哲学的な問いに満ちたロベール・ブレッソン作品。主人公シャルルは、文明の破壊性や政治の欺瞞、宗教や心理学の空虚さに絶望し、…
シャルルの抱える空疎な感覚は、生の意味の喪失と死の無意味さのあいだで彷徨い続ける。
科学も宗教も啓蒙も、彼を導くことはない。それどころか、言葉そのものがもはや機能不全を起こしている。彼は最後に自身の…
主人公かわいい、コーラの瓶がたくさん床に置いてあってふたりでベッドに飛び込むシーン、「科学よ止まれ、人が手を動かすのはケーキを食べる時だ」ってセリフ、宝石?を盗む時に床に散らばすとこ などがよかっ…
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