茶碗蒸し

シェフとギャルソン、リストランテの夜の茶碗蒸しのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

レストラン経営のむずかしさ
料理をする側とサービスする側の理想と現実、葛藤とむなしさ
そんなリアルな面がこれでもかと映され
やりきれなさが心につのります。

それでも、人が集えば
美味しくて、唸らせるような料理を作り食べさせたいシェフ
その思いを背負って供するギャルソンと
美味しいものを食べて飲んで、語って、踊りたい人々と…
皆の興奮と喜びが渾然一体となって生まれる
魔法のようなひとときが描かれています。

そして、お客がいなくなれば疲労感を携えつつもお金の勘定が残り
誰もいないテーブルには汚れた食器が残り
静かな孤独な夜がある

そしてまた朝が来て
同志しか居ないまっさらなキッチンで食べる
焼いた卵とパンの粗野なまかない

繰り返し重ねる毎日を選択する尊さが
美しくて、希望となります

静かなラストシーンが
胸にせまる感動をくれる
とても大好きな映画です
茶碗蒸し

茶碗蒸し