ガッチャン

レス・ザン・ゼロのガッチャンのネタバレレビュー・内容・結末

レス・ザン・ゼロ(1987年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1980年代に、アメリカで「あらかじめ失われた世代」と呼ばれる作家世代がいて、その世代の人が書いた原作だよ。
っていうのが、あらすじとか調べてる時にあったんだけど。
日本も確かそんな感じのうたい文句があったんだよな。2000年代に。とかぼんやり考えつつ。
カジュアルニヒリズムか。すげえ言葉だなー。

まあ、この映画まとめるもなにも、ジャンキーの話なわけですよ。

さて、今回も今回とて、ダウニ目当てで見た映画なので、そこんとこはまあ、んまあ。
個人的好みは本当に、若い時より今のが好きだけどね。若いのにあんまり興味がなくて。←
さて、ダウニは子役から。という情報通りに、いっぱい出てるものがあり、全部は制覇できないなあと思いつつ、見られるものをみるという感じで鑑賞してるけれど。

子役からやってるからこそ、この人はいろんな役やってきたなあという印象がものすごく強くて、
やっぱりその歳でしか演じられないものがあるんだなあととても思った。あと、たぶんそういう概念で選ばれたり、オーディション受けたりしてる部分もあるんだろうなあって思う。
観てるほうも勝手だもんね。
もうあの人が母親の役をやるのか。とか、あの女優も年を取った。とかね。見た目的にそうじゃない。とか。結局人間なんてそんなもんなんだよなあ。適当。そこらへんはもう考えるのをやめた。が。こういう世界なんてさらにそうなんだろうなと。
若いことは若い頃に。ある程度の年齢を重ねたらある程度の。ていうね。でもこうやって芝居ばかり見てると、そうか、この人の個性だな。とかうまくなったなとか。癖とか。そういったものがよく見えてくるから、俳優見。なかなか面白いかも。
最近ダウニとテナントさんしか見てない気がする。
あとこのシーンの意味はなんだろうなっていう見方しかしてないから。知り合いみたいにここのカメラワークが。とかそういうことはさっぱりわからない。
観方なんだろうなあ。監督で映画もあまりみないし。役も役者より、役名で覚えてたりするし。

えっとー?話それたな。
自分への備忘録としては最高のものだからたまにここも再見したりすると読み返すけど、面白いよね。
そうそう、だうにね。
なんかもう、リアルすぎて、しんどい映画だったね。
まあこの後に、ロケットマンを見に行ったんだが。
まあ、二大シンドイ映画を立て続けにみなくても。と思いつつ鑑賞した映画。
薬物中毒の人の話きっついなあ。それも、本人がやってたからねえダウニ。リアルすぎてきっついなあ。
最初の金持ち連中の暇をもてあました……話。は、のんびりみてたけど。虚無感と中身のなさ。
追い詰められてくの、ホントきっついなあ。だからまあ前半は。あはーん、感じというか、わたしはこういうタイプの映画あまりみないから、ふふんぐらいにしか思ってなかったけど。
ああ、でも結局この三人だが、それでもやっぱりいざこざ。ていうのは好きかな。あの親友が恋人寝取っちゃうの、わかるー。って感じだった。あそこだけテンポやたらいい。
それ以外はのんべんだらりなイメージ。

あ、さて、ぶっとんで後半。
お父さんとね。話すところからね、まあきっつくて。
ジュリアンのね「もう本当にダメなんだ。助けてほしい」っていうのがね、伝わりすぎてね、シンドイです。今までにこういうこともあったんだろう。だから父は「そういってまた」っていうんだろう。だけどね。
本当にもう体もやばいし、金もやばいところのいきつくとこまでいっちゃったのも確かで。
あそこから食い入るようにみてたのに。まさかの。「金はなんとかする、もうやめたい」って話をつけに行った先で
「売り」させられるとは……。だうに……。それも男相手かよ……。っていうえぐさ。
もう嫌だ。助けてほしいって言ってる人間にそれかー。おー。っていうね。
まあ、そういう人たちだからなんだろうけれど。
さて、客を取らされる途中で、すきをついて逃げちゃうジュリアンだけど、まあもうボロボロで、親友の家に逃げ込むけれども。
まあ、ここの描写もまたきつくて。マジでもうボロボロやん。という描写。だうにの裸を堪能するどころではなかったわ。そりゃ、ハイスクール時代の彼女が「こういうことを繰り返してて、わたしもうどうしたらいいのかわからないの」って言うわ。そりゃ、そうだわ。
シンドイ。
リアルすぎてきっしょいよ。だうに。もうハラハラを通り越して、気持ち悪い。ある意味ビンゴで、ある意味やばいキャストなわけで。そこに男娼をいれるなんて鬼畜の所業じゃねえかよ。だうにに。

さて、結局なんやかんやで助けてにきてくれる、親友のクレイ。
いや、でもまって、またそこで男の客取らされてる時に乱入するかよ。えっぐいな。
ジュリアンって別にゲイでもなんでもないから、たぶん、ものすごく屈辱だったろうし、最初に逃げたぐらいだからものすごく嫌だったろうし、でもどうにもできないしで、こうなったわけだが。
親友には見られたくないよね。こういう屈辱の場面は。
あそこのエレベーターのとこ、まあ気まずいというか、よくあの表情したなって思う。すげえ男らしい顔してんだけど、たぶん心から逃げ出したいし、嫌悪感だし、情けないし、でもこれで逃げられるってのもあるし。
いや、だからか。だから男らしい顔てより、緊張してたのかな。気を張ってた。

結局クレイに車の中で説教されるし。
いやあね、クレイね。もうそういうところじゃないんですよ。って見てるこっちが言い訳したくなる。
言われたくないことを言ってくれるなよ。そりゃ、ジュリアンも切れるわ。俺だってやりたくない!ってなるし、なんでお前なんだよ!ってなるし、あそこでくることないだろっても思うし。
もうここらは、思い出すだけでもキツイ。


そしてこのまま逃避行の(病院か施設に行くっていう選択肢はなかったのか……いや、遠くにまず逃げること。が先決なのかな)末、あれですよ。もうなんか、わかってたし。でもキツかったなあ。
きれいに死んでくれたもんね、ジュリアン。まあ、そうだよね。綺麗に物語を終わらせたいなら、そこだわな。
お約束ってやつですよ。
二宮くんの青の炎思い出した。そうだよね。君はそれを選びよね。みたいな。
まあ、今回は選んでないけど。でも、そうだろなあって。
もう歳とったから、死んでほしくないんだよね。

それもさ、ガソリンスタンドで、ジュリアン立てなくなるじゃん。でさ、笑うんだよね「おかしいな、転ぶんだ。立てない」って。おま、もうそりゃあ、死への旅路ですよ。

シンドイ。
リアルすぎて、この映画シンドイしかない。ただの赤裸々なジャンキーがジャンキーをリアルに演じたっていう。そういう映画。
シンドイ。
ジュリアン。助けてあげられなかったのかっていうシンドイ気持ちしかない。


たぶんもう見ないだろうが。
この世には、多くのジュリアンがいるんだろう。キツイ。