日本ではおそらくビデオ化もしてなかっただろう、ノア監督26歳時の長編デビュー作が配信で観られるなんて!ありがたい時代です。
90年代、さすがに気恥ずかしい部分もあるかな…なんておそるおそる観始めたけど、もうこの頃から全然ノア節ですね。
題材こそ若者だけど、その目はやっぱりどこか醒めてる。原題の"Kicking and Screaming"って、幼児が床に転がって駄々をこねてるニュアンスみたいなので、モラトリアムを「かっこつけたイヤイヤ期」くらいに捉えてそう。
全体のトーンは穏やかだけど、チクチク魚の小骨みたいに引っかかるフレーズの応酬で嬉しくなってしまう。
"Be romantically self-distructive with me."
「ロマンティックに自滅して」
"stupid freshmen say hi to everybody."
「新入生だ、誰にでも声をかける」
"Look a these fucking people."
「あのバカどもを見ろよ」
"Here's a joke. How do you make God laugh?
ーMake a plan."
「こういう冗談が。神を笑わせるには?
計画を立てることだ」
パーカー・ポージーが出ててびっくり!ノア監督自身もちょいっと出演してます。