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北北西に進路を取れのpasatiempoのレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
4.0
 ヒッチコック監督の代表作で挙げる人もいるかと思う有名な作品。タイトルクレジットからしてワクワクさせる出し方でスタイリッシュ。

 広告サラリーマンのロジャー(ケーリー・グラント)は打ち合わせのホテルで"キャプラン"と言う人物と間違えられ誘拐、殺されかけられるも脱し、逆に誘拐した謎の人物タウンゼントを見つけるも別人で何者かに殺され容疑がかけられる…。

 序盤のあらすじだけでも二転三転する話し巧みさがあるが、テンポ良く進むので思ったよりは置いてけぼりは無いと思います。
 その後も"キャプラン"を探すべく行動するが、追手もいてハラハラした展開が続きます。

 有名なのは広大な畑でセスナ機からの攻撃を受けるシークエンス。
 降り立つと何ひとつなく風が吹く音が聞こえるくらい静かな場所、遠方上空から小さく見えるセスナ機が向きを変え徐々にロジャー目がけて向かい銃撃してくる…
 広大な畑を画面いっぱいに移してからセスナ機に合わせ逃げるロジャー。
 見応え十分。セスナ機はタンクローリーに突っ込みますが、犯人は?何故?などは気にしません。

 もうひとつは4人の大統領の顔が掘られているラシュモア山でのシークエンス。
 アナログ時代なのでセットでの撮影だが、それでも追手から逃げるため、あの岩壁を降りる。革靴やハイヒールでは危なすぎるが、そこがハラハラして緊張感が出てくる。

 金髪好きのヒッチコック監督、本作では潜入スパイ役でエヴァ・マリー・セイントを採用。彼女は本作以外は観ていないかな。整った顔立ちでクールビューティーです。

 とにかくスパイもの、サスペンスものでは満足度が高い作品。


視聴環境:字幕、ノーカット
パンフ:未保有
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