ヒッチコックお得意の、巻き込まれ系サスペンスです。コンパートメントのある列車、謎の金髪美女、機密情報を巡る攻防など、後世に大きな影響を及ぼしたと思われるサスペンスの定番が散りばめられていて楽しめました。最近の作品に比べると映像がチープだったりしますが、そこは時代が時代なので仕方ないですね。でも、二転三転する展開の妙がそれを上手く補ってます。旅行大好きな私にとって、終盤のマウントラッシュモアの大統領のロックモニュメントでのシーンもツボでした。ただ、作品全体としてはサスペンスにアクション、ラブストーリー要素までも加わり最後は軸足が少しラブストーリーのほうに傾いたのと、そのせいもあってかハラハラするシーンがあるにもかかわらず、やや散漫な印象が残ったのが残念です。あとは主人公のキャラかな〜。ダンディで長身で整った顔立ちというだけで、とりたてて魅力を感じず、、。う〜ん、もちろんイケメンに越したことはないんだけど、なんか違う(笑)。完全に個人的な好みの問題だけど。音楽は、緊張感を煽るようなドラマティックな感じで好きです！
